エッセイ掲載のご報告

 本日発売の文芸誌「すばる」(集英社)にて、エッセイを書かせていただきました。題名はずばり『大学一年』というもの。

 先日、27歳の誕生日を迎えた自分は、「大学一年」から8年を経ているわけですが、あの4月のうららかな陽射しと、期待と憂鬱がないまぜになった気分をふと思い出すことがあります。多くの学生たちが新しい価値観の坩堝の中で右往左往する中、当時の自分は、何を思い、どのように感じていたのか、書きながら自然に思い出しました。去年は幾つか書く仕事をいただきましたが、すらすら書けたのは今回が初めてのことでした。

 今回の寄稿は、編集者の方が『走れ、絶望に追いつかれない速さで』を観てくださり、依頼してくださったものです。去年、6月に公開した『走れ』はこれから大阪、神戸、京都、広島と上映していき、春にDVDとなります。『走れ』は僕に多くの新しいご縁を与えてくれました。これからは、僕が作品と、作品に関わってくださった方、観てくださった方に恩返しせねばならぬと思っているところであります。

 それから詩を書き始めてからちょうど10年ほど経ちました。今年は撮ることに並び、ご縁のある限り、書くことも継続して参りたいと思います。

自分のエッセイなぞはともかくとして、とにかく素敵な作品や論考が集められているので、普段は文芸誌にあまり馴染みのない方も、是非書店でお手にとってみてください!