専門紙「日刊産業新聞」に『四月の永い夢』コラムが掲載されました

鉄鋼・非鉄金属業界の専門紙「日刊産業新聞」のコラム欄「金属春秋」に、『四月の永い夢』が掲載されました!

先日単館系映画作品の永い夢』を鑑賞した。恋人が亡くなった過去を引きずる女性が染物工場で働く男性との出会いなどを通じて、自分自身を取り戻していく物語

▼染物工場のシーンが印象的だ。主人公の女性に恋をする男性が手ぬぐいに自らのデザインを染める場や、染まり具合を確認するシーンはどことなく懐かしい。舞台設定は東京都の国立市。自然の多い街と染物の相性が良く、違和感なく馴染んでいる

▼監督は20代後半で若く、スタッフもほぼ同じ年代で構成。ベテラン俳優が出演しているが、製作費は抑えられているという。低予算の中、脚本や撮影などアイデアで勝負しているのが垣間見える

▼日本の映画館は昔ながらの単館が閉鎖する中、ショッピングモールとの複合によるシネコンが台頭。単館作品は日の目を見ないこともあるようで、残念でならない。個人から資金調達するクラウドファンディングを用いて製作する作品もあるようだ。映画館に足を運ぶのはもちろん、製作に参加することで、文化である日本映画を守ることができ、経済活性化にもつながっていく。