オススメ映画ご紹介!『ハッピーアワー』『クリード』

多くのご声援のもと、Tokyo New Cinema は新しい映画会社として1年を無事に終えたことをご報告いたします。

「映画でヒトを豊かにする」ことを目標に今後とも良い映画を作り、素晴らしい映画の配給やご紹介をより多く行いたいと思います。

今回は自信を持ってみなさんにご紹介できる「オススメ映画」について語ります!

濱口竜介『ハッピーアワー』(2015)

20160211ハッピーアワー

写真引用:http://hh.fictive.jp/news/420/

昨年の年末から各方面で素晴らしいという評判は耳にしていましたが、期待以上の衝撃をこの作品は与えてくれます。一見何不自由ない生活をしている30代後半の4人の女性たちの、それぞれ抱えている闇が徐々に浮き彫りになっていく物語。

理解し合っていると信じている「友人」や「家族」がいても、その反面で誰しもが孤独を感じて生きている。生と性の危うさ、そして瑞々しさを観客である私たちに5時間17分存分に浸らせてくれる作品です。残酷な切り口で世界を切り取った映画ではありますが、そこには「必然性」があり、傑作と呼ぶにふさわしい作品であることは間違いないです。

2/19まで渋谷で再上映されているので、お見逃しなく!

http://hh.fictive.jp/ja/

そして2つ目にご紹介するのが

ライアン・クーグラー『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)

20160211クリード

公式:http://wwws.warnerbros.co.jp/creed/index.html

聞いて懐疑的になった方も多いのではないしょうか。しかし監督のライアン・クーグラーは、新章という形で「ロッキー」を見事に復活させてくれたと感じました。

主人公アドニスは偉大な父アポロの存在に翻弄され、葛藤しますが、シリーズを愛しているファンほど理解できる彼の心情が的確に描かれており、観ていて興奮させてくれる演出が随所にあります。そして「ロッキー」の名物であるトレーニングと試合シーンはシリーズの伝統と同時に、新章ならではの新しさがあります。単なる「ロッキー7」ではなく、「クリード」シリーズという新たな伝説の始まりだと納得させられる作品でした。

全国上映中です!

http://wwws.warnerbros.co.jp/creed/index.html

 

次のオススメ映画はまた来月ご紹介いたします。お楽しみに!