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舞踏家 大野一雄

今日は舞踏家である、大野一雄さんについてお話ししたいと思います。

彼は、私がなぜ踊り続けるのか、その答えをくれた人です。

私にとって、とってもとっても大切な人です。

まず、舞踏とは何かを。。

暗黒舞踏は、日本の舞踊家土方巽を中心に形成された現代舞踊。日本国外では単にButohと呼ばれ(日本でも舞踏とだけ呼ばれることが多い)、日本独自の伝統と前衛の混合形態を持つダンスのスタイルとして認知されているが、誤解または独自解釈も多い。「舞踏」には様々な流れがあり、舞踏がすべて「暗黒舞踏」なのではない。コンテンポラリーに近い、例えば「山海塾」のような舞踏など様々である。

私は彼の踊りからではなく、本で出会いました。

『魂の糧』という本です。

その本に載っていた彼の踊っている姿、振り付けのために彼が書いたメモ、様々な写真を見て今までに感じたことのない衝撃が走りました。

彼の人生を一瞬で見た気がしました。

おでこの皺、目、指、肋骨、口、彼のもつ全てが美しすぎたんです。

彼を見ると大泣きしたくなるんです。

3歳児がママとはぐれたような

そんな感情になぜかなるんです。

2010年に亡くなった彼は、103歳まで生き、最後の最後まで踊り続けました。

研究所のHPには、このように綴られています。

「老いをダンスの糧とするかのように、大野一雄の踊りは続いている。一人で立って歩くことが出来なくなると、支えられて踊った。支えられても立てないときは、座ったまま踊った。足が不自由になると手だけで踊った。頭がもやもやするとひとりいざって、人はその背中を見て感動した。

 踊るとき、輝きを放つ存在になる。普通の老人が、人に力を与える存在に変貌する。そのような繰り返される事実が、大野一雄に対する関心を支えている。長く生きて、人を感動させる。大野一雄は、人間の可能性を拡げた芸術家だ。」

もっともっと早く出会っていたかった。

なぜ私が踊り続けるかは、言えません。

答えは出ているけど、まだ言えるようなそんなダンサーではないもの

舞踏はなかなか理解しがたい芸術だとは思います。

でも、日本人であるなら、絶対分かるはず。

日本人が作り出した、日本人のもつ繊細な芸術だから。

彼の作品で観てほしいのは、「お膳」と「母の夢」ですね。

この2つを観れば、大野一雄という人間に近づける気がするんです。

皆さん、ぜひ。

命を感じますよ。

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TNC中村