マジックアワー
こんばんは、5月10日金曜日は今野の日です。
(すでに日を跨いでしまいましたが><)
2回目の今日は何を書こうかなと考えた末、せっかくなので自分の好きな時間について書こうと思いこのようなタイトルにさせていただきました。
マジックアワーとは日没後に数十分程体験できる薄明りの時間帯のことです。
とウィキペディアには出ていますが、百聞は一見にしかずです!誰もが一度は、この日が暮れた直後の世界に見とれてしまった経験があるのではないでしょうか。
最近はtwitterなどでも夕暮れ時にはたくさんの写真が呟かれたりして、多くの人を動かし、惹きつけます。
僕も時間があるときはカメラを片手に近くの川や公園に散歩に行っては、写真や映像を撮るのが好きな人間の一人です。いつも作品のことなど考え事をしながらシャッターをパシャリと。そうやっていると、何となく撮ったショットの中にも、自分にとってはすごく大事なものが映ったりします*
でも最近はいつも何かしら作業したり、室内にいたりで夕暮れ時の散策はできておりません。
そんなときです!僕はマジックアワー見たさにこの映画を観ます!
ルキノ・ヴィスコンティ監督の『ベニスに死す』。
ドイツの高名な老作曲家アッシェンバッハは静養のために赴いたベニスで、究極の美を体現したような美少年タージオに出会います。彼は言わば歩くマジックアワーのような存在なんです。そんなタージオに、アッシェンバッハは次第に心奪われてゆく・・・
画像手前の美しい彼が、タージオです。
初めてポスターを見たときは女性だと思っていたので、彼は男なんだと知った時は驚愕でした。
そのくらい彼は美しいんです。
映画の冒頭から始まる幻想的な夜明けのショットで、一気に作品の中に吸い込まれます。
水の都ベニスを舞台に、ひとりの老作曲家が苦悩し退廃していくさまを、贅沢な音楽と映像にのせて描いていきます。
夕暮れ時、ふと足が止まってしまう方には特に、この映画は必見です。
それはきっと思わずため息が出てしまうほどの体験でしょう。
ということで、僕の好きな時間についてでした。
TNC今野