6月24日
こんにちは。6月24日です。
Tokyo New Cinemaが初めて映画館で作品を上映した日。
僕たちが大事な親友を失った日。
僕たちは、3年前のこの日から始まりました。結成して第一回作品を撮って、1日限りの公開ではありましたが、やっとの思いでようやく公開できたあの日。嬉しさとドキドキとが入り乱れていたあの感覚、今でも色鮮やかに思い出せます。以来、僕たちは作品を撮り続けて公開し続けてきました。僕たちの作品には、作品毎にテーマやメッセージがあります。それはどんなものであるのか、それは皆様に作品を観ていただいてそこから感じ取れるものがすべてとしか言えません。技術不足によって、込めた思いを上手く伝えきれていない場合でも、僕たちが映画という表現手法を取っている以上、それは仕方のないことだと思っています。そのために、僕たちはもっと技術を高める必要があるかもしれないし、必要な人たちに届けられるようにもっと公開に力を入れる必要があるのかもしれません。
親友が亡くなったのは去年のことでした。就職先が決まり、大学を卒業して、僕たちよりも一足早く社会人として歩んでいこうとしていました。しかし、去年のこの日に彼は他界してしまった。まだまだ話したいことがあったし、まだまだこれから先一緒に見ていきたい未来があった。ぽっかりと空いてしまった喪失に、僕たちはまだどうして良いのかわからないでいる。それでも前を向くしかないし、僕たちには映画を作り続けることくらいしかできない。
正しい答えはわからない。見つかるまで止まっていたら、それは永遠になってしまうかもしれない。いまの僕にできること、誠実であれると思うこと、それは、信じるものに突き進み続けることだ。
この先、何年経っても、自分の信じる方へ行く。上手く言えないけれど、嘘をつきたくない。そうしていればきっと、笑ってくれるんじゃないかと思うから。
藤村駿