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動かずにはいられない

今年の夏、教習所ロビーに設置されたモニターで流れる音楽番組の中でこのPVを見たとき、何か特別なものを覚えました。
正直、教習所のロビーでは音量は小さく音楽はあまり聞こえなかったのですが、この映像に一目惚れして、Youtubeで何度も検索して見ていたのを覚えています。

彼女たちはBOY(ボーイ)というアーティストで、ドイツを拠点に活動している二人組バンドです。

この映像で感じたことは、光をみること、遊ぶこと、はしゃぎ回ること、だらけること、没頭すること、ぼぉーっとすること、手を叩くこと!、音が鳴ること!!すべてが計画性のない、ある意味躍動感に満ち溢れているということです。
それは映像の撮られ方にも同じことを感じます。目の前にある好きなものを好きなように追っかけるカメラマンの姿が思い浮かびます。カメラマンもまたケラケラ笑いながら撮影しているような感じもします。
自分もどちらかといえば散歩していたら突然「(うわぁーっ!!)」っと思うことが目に入り、無我夢中で映像を撮るのが大好きなので、このPVにはそんな理由でとっても親近感があります。

バルセロナで撮られたこのPVには、アーティストたちの姿意外にも、街の風景があって、人々の生活が垣間見えて、一種の映像旅行日記みたいな、楽しさがあります。
こんな旅の記録が撮れたら素敵ですよね。

特に好きなのは、映像の2:45~の、ヴォーカルの女性が背中に光を浴びつつ音楽に高揚しながら歌う姿と、0:49の時点で空間を飛び回る無数の虫の群れです!
見た目はぜーんぜん違うけれど、この二つには同じくらいの勢いと破壊力と開放感と計画性の無さ、偶然性?みたいなものが詰まっていると思います!
どっちが美しいとかじゃないですね。
それでもヴォーカルで金髪のヴァレスカ・スタイナーと、普段はベーシストの黒髪のソーニャ・グラスの二人が遊び回る姿は見ていて爽快ですが、あの飛び回る虫たちと何ら変わらないようにも見えます。
でもそういう絶え間無く動く映像の詰め込まれたこの映像には何か突き抜けたものがあって、そんなことを頭の片隅よりかは中心に近いところで考えながら、安全運転を心がける教習所での日々を送っていました。

この映像が好きでたまらなくて、彼女たちのCDも買ってしまいました。
記事の内容的に、音楽を紹介するものにはなりませんでしたが、曲も素敵です。

boy_mutual_friends

気に入った方は是非、彼女たちのほかの曲も聴いてみてください*

TNC今野