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作品を振り返る④

Hello, this Takashi Fujimura.

I would like to talk about the 4th film of Tokyo New Cinema “Until the Dawn.”

This film was screened as a short movie, but it received two awards at the TOHO Student Film Festival before the screening.  There might be someone who saw this film.

The film in this festival was screened in a theater in Tokyo.  It touched me as the film was shown on a large screen.

This was a unique piece for Tokyo New Cinema films; however, I liked it.  Although it’s just a 15min film, there are a lot of memories in this piece.  For example, there are two guys hitting each other’s face in the begging.  As two of us were hitting for real, it hurt a lot.  My head felt blurred.

In the process of making a film, there are drams different from how it would be shown.  I wonder how the finished piece shows the atmosphere, and this type of view might be a way of enjoying a film production.

http://youtu.be/g9GSQ0Kvddg

 Takashi Fujimura

今日は、Tokyo New Cinema第7回制作作品『夜明けまで』の話をしたいと思います。

本作も、前作『音のない朝』と同様に「短編特集」上映会にて皆様にお届け致しました。しかし、この作品は上映会前に、第6回TOHOシネマズ学生映画祭にて準グランプリ&ROBOT賞をいただいた作品です。もしかしたら、上映会前にご覧になったことのある方もいたかもしれませんね。

映画祭は、お台場にあるシネマメディアージュという映画館にて開催されました。その会場にある大きなスクリーンで上映されたのです。嬉しかったです。

この作品は、他のTokyo New Cinema作品と比べても、わかりやすい躍動感と迫力のある音楽でストーリーが展開していきます。映画祭当日に会場で観たこの作品は、なんだかとっても大きく感じました。まあ、スクリーンは確かに大きかったです。だから、物理的にも大きかったのは確かなのですが、そうではなく、めまぐるしく展開するストーリーと主人公の男の心を反映させたようなノイズ系の音楽、音の緊迫に覆われながら進んでいく画に高揚を覚えました。

間違いなくこの作品はTokyo New Cinemaの作風とは違っているのだと思います。ですが、僕はとっても好きですこの作品。15分弱の短い作品ですが、思い入れのあるシーンもいっぱいあります。例えば、作品の始めの辺りで男二人お互いの顔面を叩き合うシーンがあります。あれはお互いに本気でした。めちゃめちゃ痛かったです。その後も頭がボワーンとしていました。あとはやっぱり、エンディングに入る直前の明け方の道ですね。あのシーンの撮影は、スタッフみんな徹夜で臨みました。フラフラの中2回のTAKEを重ねた末にOKが出て、やっと眠れると安堵したのを覚えています。

映画制作の過程には、映画に詰め込まれているものとは違ったドラマがあったりもします。完成した映画作品はそのときの空気をどこまで伝えられるのでしょう。そこもまた、映画制作の楽しいところなのかもしれませんね。

藤村