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新作上映に向けて

こんにちは、Tokyo New Cinema 会長の木ノ内輝です。

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新作『Plastic Love Story』試写会にて、12月銀座(木ノ内)

今週も寒いですね。
新作『Plastic Love Story』公開がとうとう今週の土曜日となりました。昨日は都内40館(!)の劇場に電話し、置かせていただいているチラシ枚数を確認したところ、ほとんどの劇場で新作『Plastic Love Story』のチラシが残らず無くなっていました。こまめに補充していたのですが、沢山の人に興味を持っていただけたようで、数千枚のチラシが数日でなくなった事をとても嬉しく感じます。

また、新作に出演している役者さん達が中心になって現在チラシ配りを率先しています。寒いなか通りすがりの人たちからも暖かい応援もあるようで、本当に皆様の応援によってこの Tokyo New Cinema は若手でありながらも映画を作っていけているのだと感じ、感謝の念を表しきれません。

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渋谷駅前で新作のチラシ配りをする藤村さん(左)と廣瀬さん(右)
両名とも新作『Plastic Love Story』に出演している俳優です!

今週に入り新作の予告動画再生回数が累計26,000回を突破し(3つの予告編合計)、上映前に三万回再生を突破しようとしています。これはニューヨークで上映されボストン国際映画祭で賞をいただいた『Calling』の予告再生の10倍を越える回数です(ちなみに『Calling』の主演俳優は現在渋谷でチラシを配っている藤村さんです、見つけたらお声をお掛け下さい!)。沢山のご声援、本当にありがとうございます。




そして、シネマトゥデイから新作『Plastic Love Story』の記事が紹介されました!:

チェック:『Calling』『雨粒の小さな歴史』の中川龍太郎が、自身が中心となって活動する若手映画人たちによる団体Tokyo New Cinemaから放つラブストーリー。自分を愛してくれない恋人に空虚を感じる女子大生や孤独を抱えて生きる女子高生らが、誰かを求め合いながらも傷つき、アイデンティティーを見いだすさまを追い掛ける。テレビドラマ「相棒」の坂田麻衣を筆頭に、新進の俳優たちが集結。若年世代の痛みに迫った物語に加え、叙情的な映像にも注目。

ストーリー:東京。妊娠したことを知り、腹部に命が宿るのを感じる恵理。彼女は自殺した中学時代の同級生、康臣の姉からビデオテープを手渡される。自分の知らなかった康臣の姿をビデオで目にした恵理は、廃校となった母校に行く。とある街。恋人からの愛情を感じられずにいる理奈は、清掃員として働きながら祖母の介護をしている透と出会う。近くに海が広がる田舎町。海辺の廃れた小屋に入り浸っては学校をさぼっている奏恵は、心を病んだ潔という青年と恋に落ちる。

つい最近まで『Plastic Love Story』は個人的に「ラブストーリー」ではないと思っていました。『Plastic Love Story』は通常の恋の悲劇や喜劇と一線を画した作品で、なにかを求める若者の内面を芸術的に音楽と映像、そして詩の演出で表現された作品です。

しかし、この作品を反芻すればするほど、これは題名通りの「ラブストーリー」だと理解できます。「Plastic」という言葉はプラスチック製品を連想される方が多いと思いますが、元々英語の語源は「Plasticity=柔らかさ」であり、簡単に変わる人工物との意味です。

柔らかくて、人工的なラブストーリー。

本当の愛ではないかもしれないけど、それでも人を愛そうと、前向きに生きようとする。

『Plastic Love Story』は「失われた20年」のなかで成長した若者の内面を象徴する新しいラブストーリーなのかもしれません。

Tokyo New Cinema 会長
木ノ内輝