《新着》なら国際映画祭2020にて中川龍太郎監督『静かな雨』・ユース映画制作ワークショップ作品上映

《新着》なら国際映画祭2020にて中川龍太郎監督『静かな雨』・ユース映画制作ワークショップ作品上映

 

中川龍太郎監督『静かな雨』に出演いただいた河瀨直美監督の手がける「なら国際映画祭2020が奈良で9/18-22まで開催されました。東大寺でのレッドカーペットと春日野園地でのオープニングセレモニーがライブ配信され、本映画祭で上映する『静かな雨』で音楽を担当した高木正勝さんと中川龍太郎監督もレッドカーペットに登場しました。夜の荘厳な東大寺で開催されたレッドカーペットはアーカイブ配信されております。ぜひご覧ください。

「なら国際映画祭」は、奈良の平城遷都1300年目となる2010年に、映画作家の河瀨直美監督をエグゼクティブディレクターに迎えて始まりました。2年に1回開催される映画祭の企画運営の他、国内外の若手監督と奈良を舞台とした映画制作や、国内外の学生とのワークショップ、奈良市内を移動する映画館「ならシネマテーク」など、映画の魅力を伝える数々のプロジェクトを実施しています。

<「ユース映画制作ワークショップ」で中川監督が講師を担当>

なら国際映画祭では、一線で活躍する映画監督を講師に招き、中高生が主体となって構想、撮影、編集、上映までを行う「ユース映画制作ワークショップ」を行ってきました。今回、中川龍太郎監督が講師として参加しました。学生の皆様は2つのグループに分かれ、映画祭のスタッフやボランティアと共に映画制作を行いました。

「ユース映画制作ワークショップ」で制作された作品『線香花火が落ちるまで』と『ささやかな、』はクロージングセレモニーの前に上映されました。こちらの2作品はVimeoでご視聴いただけますので、中高生の皆様の力作をぜひご覧ください!

▼「ユース映画制作ワークショップ」作品 – なら国際映画祭2020
https://vimeo.com/ondemand/niffyouth2020/

<「ユースシネマインターン」による『静かな雨』上映>

また、高校生や大学生が映画の販売や宣伝を学ぶ、なら国際映画祭のプロジェクト「ユースシネマインターン」の宣伝・配給作品として中川龍太郎監督『静かな雨』が最終日22日に奈良市ならまちセンター 市民ホールで満席御礼にて上映されました。今まで開催されてきた「ユース映画制作ワークショップ」に加えて、今回から「映画を観客に届けるために、どうすれば多くの人に観てもらえるのか、その魅力を届けられるのか」をテーマに映画の配給・宣伝を学ぶプロジェクトが始まり、5人の学生の方が参加されました。特製のチラシの制作、報道各社への告知の依頼、俳優陣へのコメント依頼などを担当されました。

上映後には、河瀨直美監督と中川龍太郎監督の対談を実施。役者として本作へ参加した河瀨監督から撮影裏話や役作りを語っていただきました。中川監督は、制作の経緯や本作で描かれる世界観の背景や想いを語りました。ご来場いただいた皆様ありがとうございました!


【メディア掲載】

■【シネマジカルユースが企画・宣伝の奈良初上映『静かな雨』満席に。中川龍太郎×河瀨直美W監督トーク開催

■【シネマジカル】中高生が奈良で制作した力作『線香花火が落ちるまで』『ささやかな、』、なら国際映画祭2020で世界初上映

■【日刊スポーツなら国際映画祭の宣伝に挑んだ学生たちの苦闘と喜び

【『静かな雨』上映に寄せられたコメント】

■仲野太賀さん(主演 行助役)

その昔、中川監督が河瀨作品への愛を情熱的に僕に語ってくれた事を思い出しました。 そんなお二人の対談、中川監督が熱くなりすぎる事が予想されて少し心配です。笑 細やかな作品ではありますが、奈良の皆様に今作を楽しんで頂けたら幸いです。

■衛藤美彩さん(主演 こよみ役)

なら国際映画祭に出品されると聞いて、嬉しい気持ちでいっぱいです。映画で流れる二人の静かな時間。 私は、今も現実世界のどこかに、行助とこよみが存在しているかのように感じています。一人でも多くの方の心に届きますように。

■高木正勝さん(音楽)

登場人物たちの一つ一つのもの音、静かな雨の音、暮らしの音が印象的で、音楽がなくても成り立つ映画だと感じました。彼らの音を邪魔しないように、映像を観ながら、はじまりから終わりまでピアノを即興で演奏してみました。音楽がずっと鳴っている不思議な映画に仕上がりました。

■宮下奈都さん(『静かな雨』原作者)

「なら国際映画祭」に『静かな雨』が出品されると知ってぞくぞくしています。意欲的な学生のみなさんが宣伝のために奔走してくださったそうで、 この映画が原作者の手を離れたところで新しい視点・新しい魅力を与えられているなら、これほどうれしいことはありません。


【作品情報】

本作は「羊と鋼の森」で2016年の本屋大賞1位を受賞した作家・宮下奈都の同名小説が原作。監督は『四月の永い夢』(2017)で世界4大映画祭のひとつモスクワ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞とロシア映画批評家連盟特別表彰をダブル受賞した新鋭・中川龍太郎。数々の賞に輝いた中川監督と出演者の若い力を結集させた本作で、世界に真の愛を問いかけます。

【ストーリー】
大学で生物考古学研究助手をしている行助(仲野太賀)は、パチンコ屋の駐車場でおいしそうなたいやき屋を見つける。そこは、こよみ(衛藤美彩)という、まっすぐな目をした可愛い女の子が一人で経営するたいやき屋だった。そこに通ううちにこよみと少しずつ親しくなり、言葉を交わすようになる。だがある朝、こよみは交通事故で意識不明になってしまう。毎日病院に通う行助。そしてある日、奇跡的に意識を取り戻したこよみだが、事故の後遺症で記憶に障害があることがわかる。事故以前の記憶は残っているが、目覚めてからの記憶は一日経つと消えてしまうのだ。行助は記憶が刻まれなくなったこよみと、変わらずに接していこうとするが……。

【公式HP】https://kiguu-shizukana-ame.com/