最新作『静かな雨』高木正勝さんトークライヴ開催!
最新作『静かな雨』高木正勝 x 中川龍太郎トークライヴ開催!
1月19日(日)、代官山蔦屋書店にて最新作『静かな雨』の音楽を担当した高木正勝さんと中川龍太郎監督が公開記念トーク&ライヴイベントを開催しました。本作のプロデューサー和田丈嗣さんも登壇しました。
高木正勝さんは、国内外で活躍する音楽家であり、『おおかみこどもの雨と雪』(2012)、『未来のミライ』(2018)等の映画音楽を手がけました。
トークイベントでは、今回中川監督が高木さんに音楽を依頼した理由や経緯、その後の制作過程でのやり取りについて語られました。
原作の『静かな雨』(宮下奈都)を読んだ際に、世界観の美しさに魅入られたものの、映画として表現するには難しさを感じた中川監督。そこで、ひとつの寓話的な物語として紡ぎだすことに思い至り、ボレロのように円環するテーマを持ちながら全編99分で1曲の作品とするイメージでの制作をお願いしたと中川監督は振り返りました。さらに、高木さんの音楽の有する土着性や精霊のような世界観が、この作品や主人公のこよみの存在感の抽象性にも合うと考えていたことを明かしました。
一方、最初は不安を感じていたと明かした高木さん。音楽がまだ付いていない本編映像を見て、豊かな映像美と淡々とした生活音に対して、音楽が付かなくても良いのではないか、と感じたことを告白しました。全編を見ながら即興で弾いた音源を送ると、中川監督から好意的な反応をもらい安心したと当時を振り返りました。
また、トーク終盤では、事故に遭ったこよみがたいやき屋を再開するシーンを音楽がつく前と後とで見比べて、この作品にとっていかに音楽が重要であるかを体感できる企画も実施しました。
最後に、高木さんによるライヴ演奏が行われ、イベントを終えました。お越し下さった皆様ありがとうございました!
◎『静かな雨』オリジナルサウンドトラック: Apple Music / Spotifyにて配信中
[メディア掲載]
■[anemo]【レポート】仲野太賀×衛藤美彩『静かな雨』予告編解禁&高木正勝氏×中川龍太郎監督による公開記念スペシャルライヴ開催
[作品情報]
本作は「羊と鋼の森」で2016年の本屋大賞1位を受賞した作家・宮下奈都の同名小説が原作。監督は『四月の永い夢』(2017)で世界4大映画祭のひとつモスクワ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞とロシア映画批評家連盟特別表彰をダブル受賞した新鋭・中川龍太郎。数々の賞に輝いた中川監督と出演者の若い力を結集させた本作で、世界に真の愛を問いかけます。
【ストーリー】
大学で生物考古学研究助手をしている行助(仲野太賀)は、パチンコ屋の駐車場でおいしそうなたいやき屋を見つける。そこは、こよみ(衛藤美彩)という、まっすぐな目をした可愛い女の子が一人で経営するたいやき屋だった。そこに通ううちにこよみと少しずつ親しくなり、言葉を交わすようになる。だがある朝、こよみは交通事故で意識不明になってしまう。毎日病院に通う行助。そしてある日、奇跡的に意識を取り戻したこよみだが、事故の後遺症で記憶に障害があることがわかる。事故以前の記憶は残っているが、目覚めてからの記憶は一日経つと消えてしまうのだ。行助は記憶が刻まれなくなったこよみと、変わらずに接していこうとするが……。
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