カイエ・デュ・シネマ誌 掲載!

『走れ、絶望に追いつかれない速さで』が、フランスのカイエ・デュ・シネマ誌(2016年1月号)で取り上げていただきました!東京国際映画祭特集の一部として書いてくださりました。『愛の小さな歴史』につづいて2度目ですが、書いてくださった文章が本当に嬉しいものでした(写真付きというのがちゃっかり嬉しかったり…笑)
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ゴダールやトリュフォーといったヌーベルバーグを生み出す土壌となった、世界でも最も著名な映画誌のひとつということで、やっぱり映画オタクだった監督としては嬉しかったのではないでしょうか、恥ずかしそうにニヤニヤしていました。

これを励みによりいっそう努力してまいりますので、今後とも温かい目で見守っていただけましたら幸いです!

下記、日本語訳です。(協力してくださったアレハンドロさん、渡邉康太郎さん、ありがとうございます!)

《映画『走れ、絶望に追いつかれない速さで』は中川龍太郎の最新作である(2014年に『愛の小さな歴史』を発表)。25歳の中川監督は東京国際映画祭の最年少監督であるが、本作ではよりいっそうの洗練と技術的進歩が見られている。この物語は悲嘆に暮れる青年が憂鬱な放浪の果てに通俗的な恋愛劇を放棄するドラマである。この夢見るようなロードムービーで、我々は夜の東京の街角を彷徨い、ビルの屋上から街のオーロラを目撃しながら小型飛行機で旋回する。 東京国際映画祭の目的はこの監督のような「クール・ジャパン」とは程遠い、極めて感度の高い作家を支えることにある。ともすると見過ごされかねないこのような監督を創作の世界の端から主流のステージに持ってくることが必要だ》