『Plastic Love Story』ついに終わり!そして次へ…
長かったです。
1月に始まり、いつの間にか4月になっていました。この3か月はひたすら映画館の前に行き、チラシを配っては帰り、を繰り返していた気がします。
チラシ配りも不思議なもので、寒いし立ちぼうけだしということであまり乗り気になれなかったのですが、3か月も続けているとどこか楽しくなってきました。
途中からチラシ配りの目的を「映画の宣伝をすること」ではなく、「お客さんとコミュニケーションすること」だと思って配るようにしてみたのです。
ついつい疲れにかまけて機械的に配ってしまうと無視してツツーと通り過ぎる方もいらっしゃるのですが、一人一人の目を見て、声をその人に届けるようにすると、お客さんが少しずつ反応してくださるようになりました。
目くばせしてニコッと笑ってくれたり、片手をあげて「もらったんで大丈夫です」と言ってくれたり。
うれしかったっす。
そうしていると徐々にむこうから話しかけてくれるお客さんも増えてきて。
映画を観ることに人生を費やした70歳のおばあちゃん。
50歳で映画鑑賞に目覚め、70歳で脚本家をめざし学校に入ったおばあちゃん。
仕事帰りの一本を楽しみに毎日映画館に通ってくるサラリーマンのおっちゃん。
映画監督志望の同世代のにいちゃん。
チラシも配らずに映画の話をして、楽しかった。
さて、この映画『Plastic Love Story』ですが、始まったのは2年前でしたか。
企画して、脚本を書いて、撮影して、そしてロードショーして。
始まった時には22歳だった中川監督も、いつの間にかいまでは24歳になっています。24歳にとっての2年間ですから、人生の12分の1をこの映画に費やしているんですね。20代っていう若さで、2年もかけて1つのものを作るのは凄いことだと思いました。おまけにこの間にもう1本の新作を撮影して、編集までしてしまっている。
監督が「映画作るの大変なんだよ」とボソッと言っていたのが耳に残っています。
僕は撮影とロードショー合わせて4か月しかこの映画に関わっていないのですが、監督をはじめとして他のTNCの仲間は2年間。
2年間という長い間しゃかりきになって映画を作ってきた姿を見て、映画にはセンスも技術も知識も必要だけれども、何よりも「1つのことを最後までやり抜く」という強靭な精神力が必要なのだと教えられました。
みんなご苦労様でした。
そして何より『Plastic Love Story』をご覧になってくださった皆さん、応援してくださった皆さん、本当にありがとうございます。
皆さんに頂いたアンケートやツイッターでのお声を一つ一つ振り返っていき、改めて『Plastic Love Story』という映画に向き合いたいと思います。
ロードショーが終わった後にスタッフが前に立ち「まだまだ小さな団体の僕たちは映画を評価してもらう機会があまり多くありません。ですからここで皆さんに書いて頂いたご意見が映画を作る力になるので、よかったらお願いします!」とお願いしていたのですが、みなさん帰りの時間もあったでしょうに殆どの方が上映後も椅子に座ってじっくりとアンケートを書いて下さいました。皆さんにが帰った後にこっそりとアンケートを見るのが毎日の楽しみでした。
『Plastic Love Story』はこれで一つの区切りとなります。
でも、きっとDVDにしてレンタルできるようにしたいと思いますし、アフタートークの映像もそのうちアップしたいと思っています。
楽しみにしてくださっていたら嬉しいです。
そして、先ほども申しました通り、実は次回作の撮影と編集が終わっております。
配っていたチラシと映画館での特報では次回作の情報を流していたのですが、まず直接お会いできた人たちに知ってもらいたいという気持ちからネットでの公開は控えていました。
次回作タイトルは『愛の小さな歴史』。
中村映里子さん、池松壮亮さん、光石研さんなどの映画界屈指の実力派俳優陣をメインキャストに迎えました。
若き監督、24歳中川龍太郎×映画界屈指の実力派俳優陣のコラボレーションが実現した作品です。
今はまだロードショー予定でしかなく、これだけしか情報をお伝えできないのですが、ゆっくりと情報を公開していきたいと思っているので楽しみに待っていてくださいね。
Tokyo New Cinemaはこれからも一つ一つ丁寧に映画を作り続けられるように頑張ります。
ほんとうにありがとうございました!
武笠君、上映中を狙ってお腹いじる。
もえのさん、姿勢いい。
廣瀬、目になんか入った。
ジャケ写みたい。