つみきのいえ
こんにちは。
ここ5日間ほど仕事で山梨にいました。
毎日、雲ひとつないお天気で富士山がとても綺麗でした。
山梨の朝は想像以上に寒く、霜が降りていました。
すっかり冬ですね(^^)
では、本日は私の大好きな短編アニメーション
『つみきのいえ』について。
この作品は、2008年に発表された加藤久仁生監督による日本の短編アニメーション映画です。
海面が上昇したことで水没しつつある街に一人残り、まるで「積木」を積んだかのような家に暮らしている老人。
彼は海面が上昇するたびに、上へ上へと家を建て増しすることで難をしのぎつつも穏やかに暮らしていた。
ある日、彼はお気に入りのパイプを海中へと落としてしまう。
パイプを拾うために彼はダイビングスーツを着込んで海の中へと潜っていくが、その内に彼はかつて共に暮らしていた家族との思い出を回想していく。
台詞は一切ありません。
私が初めてこの作品をみたとき、
静かに涙が流れました。
老人の背中。
目。
水の音。
ドアの開かれる音。
これらが頭の奥にずーんと入ってきて老人とともに、自分の過去の記憶も甦りました。
あの家には一人だけれど、
たくさんの思い出に囲まれていれば
きっと
すぐ近くに彼らがいるのと同じように暖かさで包まれるでしょう。
改めて言葉なんて必要ないと思わせてくれた作品でした。