Tokyo New Cinema

Tokyo Sunrise

若者たちは、太陽を目指した

走れ、絶望に追いつかれない速さで

太賀 小林竜樹 黒川芽以 監督・脚本:中川龍太郎

日本映画スプラッシュ部門
正式招待作品

2016年6月4日 全国劇場公開

劇場鑑賞券はこちら

Tokyo Sunrise

若者たちは、太陽を目指した

走れ、絶望に追いつかれない速さで

2016年6月4日 全国劇場公開

日本映画スプラッシュ部門
正式招待作品

太賀 小林竜樹 黒川芽以

監督・脚本:中川龍太郎

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予告編

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特報

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Introduction

史上初となる 東京国際映画祭2年連続入選を最年少にして果たした中川龍太郎監督の最新作。

主演の太賀は第6回映画賞にて最優秀新進男優賞『ほとりの朔子』を受賞した期待の若手俳優。死んだ親友・薫役には中川監督の前作『愛の小さな歴史』から引き続き出演し『 恋の罪』でも注目を集めた小林竜樹が熱演。そしてヒロインに実力派女優の黒川芽以『ドライブイン蒲生』を迎えた まさに次世代を担う若手俳優たちが集結した作品となっている。

Story

青春時代を共有した親友・薫の死を受け入れられないでいる漣。描き遺された絵には薫の中学時代の同級生「斉木環奈」の姿があった。薫にとって大切な存在であり続けた彼女に薫の死を知らせるべく漣は単身、彼女の元へ向かう決意をする…。

この映画で描かれているのは「死」を通して新たに発見される「生」の煌めきである。主人公の漣が親友の死を受けて、悲しみのあまり感情を動かすことができないでいる姿や、ふとした瞬間に溢れ出す感情。一人の死が多くの生を翻弄する、そんな瞬間。実力派として注目の若手俳優、太賀、小林竜樹、黒川芽以が織りなす繊細な感情の機微は見所。

Cast & Staff

TAIGA
太賀

1993年生まれ、東京都出身。2006年に俳優デビュー。主な出演映画に第36回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した『桐島、部活やめるってよ』(12)、第35回ナント三大陸映画祭グランプリ受賞作『ほとりの朔子』(14)、第36回モスクワ国際映画祭最優秀作品賞を受賞した『私の男』(14)、第68回カンヌ国際映画祭オープニング上映作『あん』(15)など。


RYUJYU
KOBAYASHI
小林 竜樹

1989年生まれ、神奈川県出身。第64回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映された園子温監督作品『恋の罪』(11)でデビュー。映画、TV、舞台、CMなど幅広く出演。主な出演作品はNHKBS『植物男子ベランダー』、映画『こっぱみじん』(14)、舞台『blue,blew,bloom』(16)中川龍太郎監督作品への参加は『愛の小さな歴史』に続き2作目となる。


MEI
KUROKAWA
黒川 芽以

1987年生まれ、東京都出身。映画、TV、舞台と幅広く活動。近年の主な出演作品にTBS『悪党たちは千里を走る』、映画『ふきげんな過去』(16)、『64-ロクヨン-』(16)、『はなくじらちち』(16)、『愛を語れば変態ですか』(15)、『ドライブイン蒲生』(14)、『ぼくたち家族』(14)、など。舞台『家族の基礎~大道寺家の人々』が2016年9~10月、東京・愛知・大阪・静岡にて公演される。


RYUTARO
NAKAGAWA
中川 龍太郎

1990年生まれ、神奈川県出身。詩人としても活動し、著書に『詩集 雪に至る都』(07)。やなせたかし主催『詩とファンタジー』年間優秀賞受賞(10)。国内の数々のインディペンデント映画祭にて受賞を果たす。『Calling』(12)がボストン国際映画祭で最優秀撮影賞受賞。『雨粒の小さな歴史』(12)がニューヨーク市国際映画祭に入選。東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門では『愛の小さな歴史』に続き2 年連続の出品を最年少にして果たす。

Comment

– 倍賞千恵子

この映画を撮った監督の想い、意味が、重たく優しく感じられて、心揺さぶられ気がついたらポロポロと泣いていました。

– カイエ・デュ・シネマ

この夢見るようなロードムービーで、我々は夜の東京の街角を彷徨い、ビルの屋上から街のオーロラを目撃しながら小型飛行機で旋回する。

– 染谷将太

ザラッとした中にサラっとしたシャツが風でなびき、キレイな夕日にタバコをくゆらせる。ああ、人が作る人ってのは夢が溢れるなと感じさせてもらえた。隠しみているような、でも時には大胆に被写体に突っ込んでいく。無骨なようで繊細なようで。太賀の純粋さが恐怖にさえ感じた。とても素敵でヒリヒリしました。ラストカットは、忘れられません。

Comment

– 倍賞千恵子

この映画を撮った監督の想い、意味が、重たく優しく感じられて、心揺さぶられ気がついたらポロポロと泣いていました。

– カイエ・デュ・シネマ

この夢見るようなロードムービーで、我々は夜の東京の街角を彷徨い、ビルの屋上から街のオーロラを目撃しながら小型飛行機で旋回する。

– 染谷将太

ザラッとした中にサラっとしたシャツが風でなびき、キレイな夕日にタバコをくゆらせる。ああ、人が作る人ってのは夢が溢れるなと感じさせてもらえた。隠しみているような、でも時には大胆に被写体に突っ込んでいく。無骨なようで繊細なようで。太賀の純粋さが恐怖にさえ感じた。とても素敵でヒリヒリしました。ラストカットは、忘れられません。

Cahiers du Cinéma
カイエ・デュ・シネマ誌
2016年1月号掲載

映画『走れ、絶望に追いつかれない速さで』は中川龍太郎の最新作である(2014年に『愛の小さな歴史』を発表)。25歳の中川監督は東京国際映画祭の最年少監督であるが、本作ではよりいっそうの洗練と技術的進歩が見られている。この物語は悲嘆に暮れる青年が憂鬱な放浪の果てに通俗的な恋愛劇を放棄するドラマである。この夢見るようなロードムービーで、我々は夜の東京の街角を彷徨い、ビルの屋上から街のオーロラを目撃しながら小型飛行機で旋回する。 東京国際映画祭の目的はこの監督のような「クール・ジャパン」とは程遠い、極めて感度の高い作家を支えることにある。ともすると見過ごされかねないこのような監督を創作の世界の端から主流のステージに持ってくることが必要だ。