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青春の言葉

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こんにちは。武笠恭太です。

今日はタイトルにありますように、僕が今まで読んできた小説や詩など青春を描いた作品から、個人的に印象深かった「青春の言葉」たちをいくつかご紹介します。(出典は最後に記してありますので、もし関心の引く言葉があったらぜひ触れてみてください。)

まずは、

“可能性という言葉を無限定に使ってはいけない。我々という存在を規定するのは、我々がもつ可能性ではなく、我々がもつ不可能性である”※1

よく小学校や中学校時代に先生から、「君たちには無限の可能性がある!」というような言葉を言われたことと思います。半信半疑で聞いていた僕はこの言葉に出会って、晴れやかな気分になりました。天から自分に与えられた才能、今自分がもっている能力(できることとできないこと)をしっかり見つめ、そこから可能性を考えないといけない。そんな箴言でした。

 

青春といえば、恋愛は付き物ですね。 浪人生のときに付き合っていた女の子から一方的に振られ(本人的にはそうではないのかもしれません)、そんなときに読んでいた小説より一言。

“女性がまず男の心に愛を植え付ける。だから、当然それを取戻す権利が女にはある”※2

 

自分の青春時代を振り返ってみると、成功体験よりも失敗がはるかに多かったです。成功の方が失敗よりも多い人は世の中ざらにいるものでもないですが、失敗に多く境遇する人は、自慰的に「この失敗がきっと身を結ぶ」という根拠のない思考になる人が多いのではないかと思います。失敗の辛さに耐え切れず、僕もそういう思考になることも多々あります。次の言葉はそんな時の警句です。

“転んでできた傷の痛みに見合うなにかを求めたなら幻”※3

これは歌の歌詞ですが、その歌のメロディーは決して悲観的なニヒリズムではなくて、清々しく歌い上げています。

青春とは戦いです。常に結果を求められ、もがき苦しむエネルギーは、若さの取り柄です。それでも、そんななかでも、ひと呼吸置きたい時の一言があります。

“一足飛びの真実より、回り道の想像”※4

“人生に本当にムダなことなんてないんじゃないかな。ただ、あまりに短すぎるからそう思えるだけでね”※5

 

上の引用に「人生」という言葉がありますが、長い長い人生の中で、本当に新しい出来事はそうそうあるものではないですよね。ほとんど毎日が同じことの繰り返しで、それを日常と呼ぶわけです。そんな日常をつまらないと取るか、そうではないと取るか。多くは前者だと思います。僕もそうでした。しかし、次の本のある一文。

“反復と追憶とは同一の運動である、ただ方向が反対だというだけの違いである。つまり、追憶されるものはかつてあったものであり、それが後方に向かって反復されるのだが、それとは反対に、ほんとうの反復は前方に向かって追憶されるのである。”※6

ここでいう「追憶」とは、繰り返される事柄を思惟する志向性のことです。日々の多くは、反復にすぎませんが、それが同じ出来事だからといって、後ろ向きに向かうのではなく、未来に向けよ、と言っているのだと僕は思いました。

 

最後に、青春を一言で表す言葉、イメージをよく表した(と僕は思っている)一節があります。

“青春-青春は不愉快である、なぜならそのころは、なんらかの意味で生産的であることが、可能でないから、または合理的でないから。”※7

 

ここまで、「青春の言葉」と題して、僕個人が印象に残った言葉をいくつかご紹介しました。これらはもしかしたら、青春に限って意味をなす言葉ではないかもしれません。

気になるものがありましたら、ぜひオリジナルの作品のもつ空気感に触れてみてください。

 

武笠恭太

 

 

※1  森見登美彦『四畳半神話大系』より

※2  オスカー・ワイルド『ドリアン・グレイの肖像』より

※3  奥井亜紀『Wind Climbing~風にあそばれて』より

※4  TAGRO『変ゼミ』より

※5  スクウェア作品RPGゲーム『クロノ・クロス』より

※6  キルケゴール『反復』より

※7  ニーチェ『人間的、あまりに人間的』

 

 

 

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